Tier 2 アメリカ 軽戦車(課金戦車) / 略称: T2 Light
HD化でM1919重機関銃*1が装備された。ビジュアル上の変更であり、性能に影響はない。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 300 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 17/15/6 |
最高速度(前/後)(km/h) | 72/20 |
初期重量(t) | 7.6 |
実用出力重量比(hp/t) | 34.85 |
本体価格 | 750G |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
武装
名称 | 連射弾数/間隔(s) | 弾倉交換時間(s) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 弾倉合計攻撃力 | 精度(m) | 弾速(m/s) | 照準時間(s) | 弾倉/総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
20 mm Hispano-Suiza Birkigt Gun | 3/0.1 | 7.66 | AP APCR | 30 41 | 12 12 | 180 | 0.5 | 1.71 | 770 963 | 15/2,400 | 3 400 | 68 | -8°/+21° |
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砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
T2D1 | 16/16/16 | 39 | 260 | 700 |
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エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Continental R-670-5 | 265 | 20 | 256 |
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履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
T16E2 | 8.3 | 47 | 1,800 |
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無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
SCR 210 | 325 | 80 |
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乗員
1 | Commander(Gunner/Loader) | 2 | Driver | 3 | Radio Operator |
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拡張パーツ
Class3 | × | × | × | × | Class3 | ||||||
× | × | × | Class3 | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 14.99% | 3.36% |
移動時 | 11.29% | 2.53% |
車両に関する変更履歴
v0.9.16 | HDモデル化 |
v1.9.0 | 総弾数を1,200発から2,400発に変更 修理費用を50%ダウン HPを150から300に変更 |
解説
- 概要
Tier2のアメリカ課金軽戦車。
1930年代、T1系列をベースに開発された試作軽戦車である。 - 火力
俯角-8°はアメリカ戦車としてはやや悪い。- 20 mm Hispano-Suiza Birkigt Gun
1トリガー3発、1マガジン15発の機関砲。弾倉交換時間は7秒強。
同格のM2 Light Tankが装備できる機関砲とほぼ同じ性能であり、弾倉合計攻撃力が180あるため全弾貫通なら同格のHPをおよそ半分を削り取れる。通常弾の貫通力も30mmと機関砲としてはそこそこの性能。
しかし、正面装甲の厚いドイツ・アメリカ軽戦車などは後方に回り込むか課金弾を使用しないと貫通困難であり、重装甲のフランス軽戦車に至っては課金弾を使ってもほぼ貫通不可能である。
課金戦車はクレジット収入が多めに設定されている為、課金弾を多めに積み、遭遇する機会が多いこれらの戦車に最低でもダメージが入るようにはしておきたい。
課金弾をもってしても貫通できない相手には無理をせず、貫通力の高い味方車輌の前に誘い出して対処しよう。
- 20 mm Hispano-Suiza Birkigt Gun
- 装甲
一番厚いところで17mm。薄いところで6mmという紙装甲。機関銃弾すら弾けない薄さであり、全く当てにできない。
耐久値もTier2軽戦車ではほぼ最低値の300なので、速力を活かして極力被弾を避けるよう心がけよう。
- 機動性
たった8t弱の車体に265馬力ものエンジンを搭載しており、加速力は他の追随を許さない。
その上、最高速度72km/hは同格ではトップクラス。履帯の性能もそこそこ優れており、機動戦でも有利に戦える。
しかし、その車体の軽さと優れた機動力が相まって少しの段差や窪みでも大きく跳ねやすい。横転して動けなくなったり、ひっくり返って戦闘不能という事態は避けたい。
自分の進路をよく見ながら操縦しよう。
- その他
視認範囲はTier1戦車にも劣る最低クラスの260mと狭く、視界争いで勝つのは難しい。
幸いマッチングするマップは狭い場合が多く、遭遇戦になりやすいので深刻な問題とはなりにくいが、先手を取られやすいことは意識しておこう。
視界が短く、高機動力なため、ついつい敵陣への切込みをしてしまいがちだが、なるべく敵陣への深い切込みは避け、味方の援護を受けられるところで機動力を活かした偵察をしたい。 - 総論
20 mm Hispano-Suiza Birkigt Gun装備のM2 Light Tankの装甲を減らし、代わりに機動力を上げた位置づけの軽戦車である。
いち早く前線に駆けつけられる速力は、有利なポジションを確保する上で大変有効だが、同時に孤立しやすく、逆に敵の集中攻撃を浴びて撃破される危険性もはらんでいる。
さらに、正面装甲の厚いドイツやアメリカの軽戦車など、同レベルの機動力を持つ硬めの戦車に会敵した場合、たとえ1両でも厳しく、2両以上ならほぼ勝てないと思ってよい。
単独で事態の収拾を図るのではなく、速力を生かし即座に撤退する、さらに撤退できるルートを常に考える術を身につけよう。
また、速力があるが故に事故も起きやすい。攻撃に夢中になりすぎて障害物に当たって停止、障害物に乗り上げて転倒、水深の深い箇所に転落して水没など、情けない事故により戦闘不能という事態にならないよう気をつけよう。
課金戦車のメリットとデメリットを理解するには丁度よいと思われるので、まだ課金戦車を購入したことがない人は、最初の課金戦車として試しに買ってみるのもいいかもしれない。
史実
1920年代後半に開発されたT1 Cunninghamは、1930年代に入ると様々な改修が施されたが、特に最終形であるT1E4はエンジンを後方に移し、サスペンションをイギリスのヴィッカーズ6t戦車と同様のリーフスプリング(板ばね)に変更するなど、砲塔以外は別物と言っていいレベルの非常に大きな改造がなされていた。このT1E4をベースにロック・アイランド工廠で開発されたのがT2軽戦車である。
T2軽戦車は基本的にT1E4の構造を踏襲しており、後方にエンジンを搭載して前方の起動輪を駆動していた。
武装は12.7mm重機関銃M2(.50 caliber MG HB M2)とより小口径の同軸機銃を砲塔に搭載したほか、T1E4には搭載されていなかった車体機銃を装備している。
またエンジンには航空機搭載用に開発されたContinentalエンジンを採用していた。
ゲームに登場するT2 Light Tankはこの車両をベースにしたものである。
一方、1930年代に入るとマッカーサー将軍を中心に全陸軍の機械化が進められることとなり、騎兵科も戦闘車(Combat Car)を装備することとなった。この「戦闘車」という呼称は、第1次世界大戦直後に戦車は歩兵科の管轄と決定されており、「戦車」という呼称が騎兵科では使用できなかったため代替的に使用されていた。
当時の財政事情的に歩兵科と騎兵科で全く異なる車両を装備することはできなかったため、T2軽戦車と同様、ロック・アイランド工廠がT1E4をベースにT5戦闘車を開発した。
T5戦闘車は基本的にT2軽戦車と同じ構造だったが、サスペンションにT2軽戦車のようなリーフスプリングを採用せず、ボギー式転輪の上にコイルスプリング(渦巻きばね)を垂直に設置したVVSS(Vertical Volute Spring Suspension:垂直渦巻スプリング・サスペンション)を採用していた。
なお、T5戦闘車で採用された航空機用エンジン、VVSS、ダブルピン・サイドガイド式のゴム付き履帯は、その後第2次世界大戦後期までアメリカの装甲戦闘車両(AFV)の基本的なコンポーネントとして継承された。
T2軽戦車とT5軽戦車を比較した結果、リーフスプリング式よりもVVSSの方が性能が優れていることが判明し、T2軽戦車にVVSSを搭載したT2E1が開発され、M2A1軽戦車として制式化された。
T5戦闘車の方はM1戦闘車として制式化され、さらに改良型のM2戦闘車も開発された。1940年6月に機甲科が創設されて名称の区別を行う必要が無くなると、両者はそれぞれM1A1軽戦車、M1A2軽戦車(逆であったとする資料も存在する)と改称された。
参考資料
『世界の戦車 1915-1945』ピーター・チェンバレン、クリス・エリス 大日本絵画
『British and American tanks of World War Two』Peter Chamberlain, Chris Ellis
http://www.wwiivehicles.com/usa/tanks-light/t2.asp
http://combat1.sakura.ne.jp/M2A4.htm
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